基本理念:お客様との健全な関係構築と講師・従業員の安全確保
当社は、研修サービスを通じてお客様の事業成長に貢献することを最大の使命としております。お客様からのご意見・ご要望は、サービス品質向上のための貴重な財産であると認識し、真摯に耳を傾けます。
一方で、当社の従業員および研修業務に従事する講師を含む関係者の人権と尊厳を守ることは、企業としての責務です。社会通念上許容される範囲を超える不当な要求や言動に対し、講師を含む全ての関係者の安全と健全な労働環境を確保するため、毅然とした態度で組織的に対応いたします。
カスハラと判断する行為の例
以下のような行為を、カスタマーハラスメント(カスハラ)と判断し、対応の対象とさせていただきます。
- 人権侵害につながる行為:暴言、人格を否定する発言、差別的な言動、セクシャルハラスメント
- 威圧・脅迫的な行為:大声・怒鳴り声での威圧、身体的な攻撃、生命や身体の安全を脅かす行為
- 不当・過度な要求:合理的理由のない謝罪や金銭の要求、実現不可能な要求、担当者の土下座要求など社会的常識を逸脱した要求
- 拘束的な行為:長時間にわたる居座りや拘束、面会や電話の執拗な要求
- プライバシー侵害:個人情報や秘密情報を詮索する行為、SNS等への誹謗中傷の書き込み
当社の具体的な対応指針
従業員がカスハラに直面した場合、以下の対応を組織的に行います。
(1) 研修講師に対するカスハラへの特別対応(最重要)
当社と契約・手配した全ての研修講師(外部委託講師含む)は、本指針の適用対象となります。
- 研修中の対応:研修中に講師がカスハラ行為を受けたと判断した場合、講師は研修を中断または終了し、直ちに当社の研修担当責任者に報告することが可能です。講師に不当な負担を強いることはありません。
- 会社による主導対応:カスハラ行為の報告を受けた場合、当社が主体となってお客様との折衝・交渉にあたり、講師に代わって事実確認、証拠保全、および以後の対応を行います。
- 講師の保護:講師の意向を尊重し、今後の研修業務への影響、精神的・身体的な安全確保を最優先に対応します。
(2) 対応の中断・交代
従業員は、カスハラ行為を受けたと判断した場合、その場での対応を中断し、上長に対応を交代することを徹底します。
(3) 複数名による対応
カスハラ行為が続く場合、必ず複数名の体制(記録係を含む)で対応にあたります。
(4) 証拠の記録・保存
対応日時、場所、相手の言動、要求内容などを正確に記録し、音声・映像などの証拠を適切に保存します。
(5) 外部機関との連携
悪質な行為や、生命・身体に危険が及ぶ可能性があると判断した場合、躊躇なく警察、弁護士、その他の専門機関と連携し、民事・刑事上の法的措置を含めた対応を行います。
(6) 取引の停止
当社の再三の是正要求にもかかわらずカスハラ行為が改善されない場合、今後の取引をお断り、または停止させていただく場合がございます。
従業員へのサポート
当社は、カスハラ行為から講師や従業員を守るため、対応マニュアルの策定、研修の実施、相談窓口の設置、精神的ケアの提供など、安全配慮義務に基づいたサポート体制を構築・維持いたします。
制定日:2025年4月1日(火)
ブレインコンサルティング株式会社
代表取締役 保坂 高志












